【TCB jeans、Cathartt Traveller Coat】
TCB Jeansのトラベラーコートです。
テーラー襟で前に振った袖は折伏せ縫い、腰ポケットの中に入る箱ポケットと作りはテーラード。
そんな元ネタを参考にTCBのCathartt Traveller Coatは、胸ポケットはUNCLESAMの二重構造のポケットに、折り伏せのアームホールはワーク感を出す為にセットインの巻き縫いのチェーンステッチに、樹脂のボタンは100年前のCarharttのペインターパンツに付いていたハート型のタックボタンから作ったハートボタンに、それぞれ変更して作る事にしました。
脇の箱ポケットは参考にしたヴィンテージのコートそのまま採用しています。裏から見た時の三日月状のポケットが芸術的だし、コート丈を着てる時にパンツのポケットにアクセスする為にはこのポケットは便利です。あくまでWorkers目線のモノづくりがこの時代の魅力です。
生地に関してですが、今回採用した生地はリプロダクションという概念を少し緩め新しい試みに挑戦しました。
LevisのXX Denimがシュリンクトゥーフィットの生機を使うから昔のデニム=縮むというイメージを持たれてる方も多いかもしれません。しかし、1930年代には既にサンフォライズドという防縮加工の技術は開発されており、実際にカバーオールのネームにはsanforizedと記載され縮まない事を売りにしてます。
メーカーとしては防縮加工を施した生地より生機デニムの色落ちの迫力が魅力的に映ります。だったらと今回のCathartt Coatに関してはあえて防縮加工をしてない力織機で織ったままの生地の状態で使う事にしました。
経糸10番、緯糸12番の9oz2×1の最初は大人しくも段々と荒々しさが生まれる生地です。
ジーンズ同様にコートも少し右に捻じれてます。Vintageを参考に作るときはこんな生地の選び方はしませんが今回は参考にしたVintageがチノだったのであえて遊んでみました。
ディテールは1920-30年代に見られる左右非対称なデザインです。古着屋では通称ガチャポケと呼ばれるデザインです。
また生地感も相まって全体的に上品な雰囲気があるのですが、背面のセンターベンツ(背面中央の下部切れ込み)は裏側から見ると、生地端が綺麗に処理されておらず、切りっぱなしの状態です。ビンテージも同じ仕様ということからTCBでも同様の処理としています。
シルエットややゆったりとしたサイズ感。着やすくて、色んなファッションに合わせやすいシルエットです。
※MODEL DATE※
・品番:Cathartt Traveller Coat ・品質:コットン100% ・日本製 ・シルエット 【細め←1 2 3 4 5→太め】
|
|